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IX3315のファン交換(成功)

IX3315のファン交換(失敗)
うるさすぎるIX3315のファンをNF-A4x20に交換しようとしたけど結局諦めて純正に戻した。アラートを出さずに静音化する良い方法はないだろうか。

今度こそ成功させるぞ!

ツイートを貼り付けまくっているので若干重いかも。

純正ファン

山洋電気 SanAce40 シリーズ

  • 本体側: 109P0412H3453
  • 電源側: 109P0412F3153

これらの型番は DigiKey で探しても見つからず、カスタマイズ品だと思われる。
しかし電圧と電流は分かっているので、それを元に DigiKey で検索してみると回転数がわかった。

型番 V A W RPM(推測)
本体 109P0412H3453 12 0.195 2.34 8700
電源 109P0412F3153 12 0.105 1.26 6700

マジ?うちの本体ファン 9000RPM ふつうに越えてるけど…
そりゃうるさいわけだわ…

Cooling fan assembly:
  Fan 0 revolution measured at 9183RPM
  Status is normal
  Fan 1 revolution measured at 9310RPM
  Status is normal

Twitter

Twitter を漁っているとこんなツイートを見つけた。
本体のファンを 8700RPM から 6700RPM に下げようとしている。

SanAce40 シリーズは ..., 8700, 8300, 6700, ... RPM というラインナップなので、自分がやるとしても同じように 6700RPM にする。
なので参考にさせてもらおうと思った。

しかし回転数が認識されなかった模様。

気になったので 109P0412F3D013 の DigiKey を見に行くと、Features に Locked Rotor Sensor とあった。
なるほど回転数が取れないわけだ。

DCファンにはパルスセンサとロックセンサがある。

  • パルスセンサ: ファン1回転につき2周期の矩形波を出力
  • ロックセンサ: ファンが回転しているか停止しているかの真偽

そこで引用RTで軽く指摘をしてみた。

するとたった2時間でリプが来た。

この2時間半後、指摘で挙げた 109P0412F3013 を購入されていた。
行動力の鬼?

そして数日後

いけてるやん!!!
軽い指摘のつもりだったけどよかった!
(流れとはいえ人柱してもらっちゃった…ありがとうございます)

購入

それでいけることが確定したので私も購入することにした。

DigiKey で一つ 1,981 円だったのに対し、Mouser では 1,785.3 円だったのでそっちで買った。
なおどちらのサイトも 6,000 円で送料が無料になる。

本体用に2つだけ買おうかとも思ったが、送料もあるし今回はちゃんと電源ユニット側も交換しようと思ったので4つ買った。
電源ユニット側は純正もこれも同じ 6700RPM だが、変えるなら全部を変えたいし経年劣化もしているだろうしといった感じ。
さすがに電源ユニットという要の部分の冷却(回転数)を下げる気にはならなかった。

交換

アメリカ、テキサス州のダラスから東京まで、たったの4日で届いた。

製作過程
電源ユニット用の注意

騒音

なんと 7.1dBA も下がった!
体感的にもとても静かになっていて最高だった。

今まではモーターの低い音の中に高い音も混ざっており、それが耳に刺さってうるさかったように思えた。
交換してからは低い音だけになり、おそらく体感的には数値以上の静音化がなされたと思う。

アラームなし

本体ファンの回転数も電源ユニットもすべてが正常値。
アラームが上がってくることはなくオールグリーン!

温度

SNMP による内部温度(show environment コマンドと同様)は平均して 1℃ 高くなっていた。
ファンの回転数が 3,000RPM 近くも落ちたのだからそれはそうだろという感じだが、この 28℃ という温度であればなにも心配する必要はないので安心した。

なお、室温はエアコンぶん回り鯖室なので一定である。

おわり

ほんとのほんとにめちゃくちゃ静かになって最高すぎる。
実はラックの真下に位置する1階の場所だとファンのウォンウォンウォンという振動のような音のようなものが聞こえていたのだが、それがきれいさっぱりなくなった。
軸がブレていたんじゃないかと思っている。
それもあって4つ全部(電源含む)を交換したということもあるが、まあやるなら全部を一気にやりたいよな。

ファン交換(失敗)の記事の冒頭に書いた「階段の下からでも聞こえる」というのもだいぶマシになった。
まだ多少聞こえはするのだが、不快感を抱くほどではなく「ああ今日も鯖たちは元気だな」程度までになったのでよかった。

おうち 10G 化計画によって始まった IX3315 のファンとの戦いもここまで。
ようやく終止符を打つことができた。
この環境でこれから数年?数十年?間、よろしく頼むぞ IX3315 くん。

最後に、様々な情報のツイートや、流れとはいえ人柱してくださった @pandax381 さん。
改めまして、ありがとうございました。