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基幹ルーターをIX3315にした

ルーターからのLAN配線を一本にした
おうち10G化計画第一弾。タグVLANを使ってルーターからの配線を一本にした。ルーターのコンフィグはもちろん、L2SWの設定スクショもあり。

前回に続き、来る 10G 環境への準備として基幹ルーターを 10G 対応の IX3315 にした。
IX2215 からの換装。

選定

まずは IX3315 に決定するまでの経緯から。

今後新しく契約する回線の ONU が RJ45 の 10G なのは確定しているため、それに見合ったルーターを選ばないといけない。
だがどうせやるなら SFP+ を使って光で通信したい…したくない?
そんな考えになるのは当然のことだと思う。

ONU からの RJ45 は仕方ないにしても、その先はすべて SFP+ にする。
そのためには 10G/RJ45 と 10G/SFP+ のポートがなければならない。
そこで見つけたのが YAMAHA RTX1300 と NEC IX3315 だった。

両者についていろいろ調べてみると、どうも RTX1300 は DHCPv6-PD の再移譲ができないようだった。
現時点では特に必要のない機能だが、「機能がない」というのは精神衛生上あまりよろしくない。

また、過去に RTX1200 を使っていたがコンフィグの書き方が気に食わなかった。
Cisco や NEC はインデントを下げて「このグループのこの設定」というのがわかりやすく表示され、管理する際にもとてもやりやすくて好きだ。

もう IX3315 しかない。
ヤフオク、行くぞ。

ヤフオク

そんな都合良く落ちてなんかいない。
検索条件に合う新しい商品が出品されたらメールで通知するようにしておいた。

それから2時間後、出品された。
都合が良すぎる。

だが出品されたそれにはセルフテストの結果が記載されており、2個あるファンのうち1個が Fail 表示で、電源ユニットも1発しか付いていないものだった。
まあファンは換装すればいいし電源ユニットは諦めようということで早速入札した。

それから数日が経つと、今度は違う出品者が同時に3台を出品してきた。
それらにはどれもセルフテストの結果はないが電源は2発ついていた。

入札した最初の個体のオークションの終わり際、いきなり高値で入札が入った。
どんどん高値を更新し続けていると 125,000 円に。
さすがにファンが1つ死んでて電源1発のものにそれ以上は出せないと思い諦めた。
3台同時出品のほうも同じくらいにオークションが終了するのでそちらに入札。
誰とも競り合わず、あっけなく初期価格の 132,000 円で落札できてしまった。

ヤフオクから謎に 4,000 円の割引クーポンをプレゼントされていたので、実際に払った額は送料を含め 129,780 円だった。

接続機材

この時点で用意しなければならないものは以下の3点。

  • IX3315 のダウンリンク用 SFP+ トランシーバー
  • L2SW のアップリンク用 SFP+ トランシーバー
  • それらを結ぶ光ケーブル

これらを各メーカーの純正品で用意しようとすると死ぬほど高い。
IX3315 のトランシーバーは公式で 170,000 円だし、L2SW のは NTT-X で 179,850 円もする。
バカだろ。

事前に Twitter(旧X)で IX3315 や SFP+ のことを調べててよかった。
FS というところが神らしい。
こういった物の互換品を大量に売っており、かつ信頼性もとても高いようだった。

FS JAPAN株式会社 - HPC、データセンター、エンタープライズ、テレコム
FS JAPAN株式会社は、データセンター、エンタープライズ、テレコムソリューションの分野における新しいブランドです。ITプロフェッショナルがビジネスソリューションを実現するために、簡単で費用対効果の高いサービスを提供します。
名前 金額(税抜き) リンク
汎用互換 10GBASE-SR 2,882 #74668
J9150D HPE Aruba互換 10GBASE-SR 3,746 #92098
0.2m LC/UPC - LC/UPC MMF 731 #185622

なんだこの安さは…たまげたなぁ…

FS は最終金額に対して税がかかってくるため、あえて記載していない。
また、一万円以上の購入で送料が無料になるため必要なものは全部まとめて買おう。

しかしこれらの税込みで 8,095 円である。
クソ安くてほんとうの神企業。

IX3315の着弾

ラックマウントキット付きではなかったため別途発注した。
IX3010 と IX3110 用のラックマウントキットの中古が NW 工房にあり、1,650 円 + 送料 1,100 円で買うことができた。
事前に Twitter(旧X)で IX3315 のそれのために IX3110 を買った人を観測していたので、互換性も問題なかった。
ラックマウントキットの販売ページは以下。
https://nwkoubou.jp/SHOP/IX3010-3110-Rack.html

IX3315起動

クソうるさい。買う奴マジで気を付けろ。
2階の奥の部屋が我が家のサーバールームだが、そこの扉を開けておくと階段下からでもファンの音が聞こえてくる。
サーバーのようにブート時だけがうるさいとかではなく、常時 9100 ~ 9250rpm で回る。なんだこれ。

少し心配していたセルフテストの結果はすべて Pass だった。
なにか壊れたから出品とかではなく、単純にリース切れだっただけだと思う。

それからファームウェアを更新した。
これはかなり楽で、NEC から IX3315 の rap をダウンロードしてきて USB メモリのルートに software-update.rap として保存。
本体の電源をオンにしてしばらく待つだけで勝手に更新と再起動が走ってくれる。
NetMeister に接続せずともオフラインでアップデートできるのは便利で良い。

あとは IX2215 のコンフィグをほぼそのまま流し込めば準備完了。
同じ IX なのでインターフェース名を適切なものに置き換えるだけで良い。
ただ一点、今回は IX3315 と L2SW を SFP+ で繋ぐので、デバイスのコンフィグだけは必要になる。

device GigaEthernet3
  connector-type sfp

といってもこれだけ。

ラッキング

う~ん、最高!w

余った IX2215 のラックマウントキットは物置として位置をずらし、ひとまずBカスリーダーを置いておいた。

おわり

今回はここまで。
基幹ルーターと基幹スイッチが 10G に対応できたので、次は自室の L2SW の対応をせねばならない。
まあそれは大きな変更ではないし、記事として上げなくてもいいかなと思っている。
次の記事はおうち 10G 化計画最終回…になるかな。

あぁでもさすがにうるさすぎるし近いうちにファンの交換をしたいかも。
やることたくさんだ…
でもひとまず上流を 10G に対応させることができて満足!