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PCの6画面を新調した

6画面にした記事はこちら

PCを6画面にした
母親が死んでから5ヶ月ほどが経つ。 自分の部屋は四畳半でとても狭かったので、母親が使っていた六畳の部屋に遺品整理も兼ねて移動することを決めた。 絨毯やら机やらで6万くらい飛んだが仕方ないね。 前にふらんの家に遊びに行ったときに見た6画面ディスプレイがとても使いやすそうだったので、自分もそれをやってみることにした。 必要なものは以下の15点。 * モニタ6枚 * モニタアーム6本 * アームの支柱3本 想像しただけで金がかかる 実際に購入したものの尼リンクはこちら * ASUS ディスプレイ モニター 21.5型 VS229HA * サンコー 4軸式くねくねアーム(ポール取り付け用部品) MARMP192B * サンコー モニターアーム用ポール(70cm) MARMP194E 21.5型のディスプレイなら70cmのポールで十分届く。 アームはグリーンハウスのものという手もあるが、ふらんから首が垂れてくるとの情報があったので却下した。 一日で部屋の移動や机、モニタの設置まですべてやったので作業風景などは一切撮っていない。 前の部屋

1080pにも飽きてきたし、なにより昔ながらの極太ベゼルが気になっていた。
また、原神をもっと高画質でやりたい欲求もあったためちょうどいいタイミングだった。

モニターの選定

あまり物理的な大きさを変えずに、それでも1080pより上の16:9の解像度で検索した。
また、現状では液晶パネルがVAなのでIPSであることも条件に加えた。

初めは4Kで探していたが、それだとどうしても27インチが最低サイズになってしまい、6枚置くには大きすぎた。
そこで中間の1440p(WQHD)を検討すると23.8インチからあることが判明。
信頼できるモニターメーカーのDellからも製品が出ており、この線でいくことにした。

最終的に P2423D という製品を試してみることに落ち着いた。
肝心の大きさもDellのそれは21.5インチの現行から縦横ともに2cm程度大きくなるだけであり、許容範囲内であった。
スリムベゼルになることで液晶のサイズが大きくてもモニター自体のサイズがそこまで大きくならないというのはとても良かった。

Dell 24 モニター - P2423D | Dell 日本
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お試しの1枚

10/25着弾。
ひとまず1枚だけ買ってリプレースし、良かったら追加で買うようにした。
尼で34,998円。

1枚だけなのでリプレース作業はそこまで時間がかからず済んだ。

いざPCを起動してみるとなんと綺麗なことか。
1080pではフォントが潰れていることが当たり前だったが、それがとても鮮明になりはっきりとした文字が見えるようになった。
原神をやってみても3Dモデルの細かいディテールまでわかるようになり最高だった。

参考までに上1080p下1440pのスクリーンショットを貼っておく。
なお下の1440pはWindows側で拡大率125%の設定。

ただこれは画素数が1.78倍になったので当然の結果ではある。
でも、それでもこの綺麗さにはとても驚いた。

それに加えIPSパネルの発色の良さにも驚かされた。
今までは格安なモニターのVAパネルだったので視野角が狭いのはもちろん、全体的に白みがかった映像だった。
視野角の狭さはVAパネルの問題だが、全体的に白いのはどうやら格安モニターあるあるのパネル品質らしい。
新しいのはIPSパネルでそれなりの値段がし、Dellというメーカーということで品質がとても良いようだった。

そんなこんなでとても良いモニターである。すべてを変えたい。という気持ちになり、30分後には5台を追加で注文していた。
別のマケプレ店になってしまったため1枚あたり36,048円だった。5枚で180,240円。

追加5枚着弾

土日を挟んだため4日後の10/29にすべて着弾。

地獄のようなリプレース作業だった。
13時頃から始め、すべて完了したのが深夜1時頃。
実に12時間かかった。

ただその成果はすさまじいものであり、全体の解像度が 5760x2160 から 7680x2880 に。
横の解像度だけ見れば8K規格になっておりめちゃくちゃ綺麗でたまらない。
すべてのモニターで文字が鮮明に読めるし発色もとても綺麗。最高や。

ここで気になったのがモニターの個体差。
今までは例えば左右のモニターに同じ画像を映した際に発色が異なっていてう~んだった。
だがこの新しいモニターたちはそんなことが全くない。
すべてのモニターで同じ色味に見え、個体差を全く感じない。
私が求めていたものはこれなんだ…
やっぱりモニターはきちんとしたメーカーのものを買うべきなんだろうなと思っていたらTwitter(旧X)でオタクが教えてくれた。

Dell Pシリーズは一応プログレードのライン

これマジ?
なにも考えずポチポチ買っていたものが実はプログレードだったらしい。
ちゃんとしたメーカーということもあるだろうが、それにプラスでプログレードということで発色などが校正されていたんじゃないかと考察。
これはとても嬉しい誤算だった。

金額

  • P2423D x1: 34,998円
  • P2423D x5: 180,240円
  • DPケーブル x4: 8,336円

今回の新調にあたりこれらを購入し、合計223,574円かかった。
かなりの額がかかってしまったが、結果として解像度も発色も良くなりとても満足感が高く最高であった。

余談

今回のモニターの新調とともにケーブルの取り回しも改善した。
今まではモニターの電源ケーブルはそのまま、6本の映像用のケーブルだけを途中からスパイラルチューブに巻いていた。
しかし今回からはモニターの縦列ごとに電源と映像用でそれぞれ2組、計6組をスパイラルチューブに巻くようにした。
電源と映像用で分けたのは主にノイズ対策。
これにより左列と右列で大きく異なるケーブル長を途中で吸収する必要がなくなり、配線がすっきりした。

また、スパイラルチューブで巻いていないと個々のケーブルに埃が付着して厄介だった。
それを半減させることができたため見た目はもちろん、掃除がしやすくなって良い点である。

おわり

22万円というかなり高額なリプレースではあったが、それ相応の満足感を得られている。
執筆時点でリプレースしてから3週間弱が経っているが、一度も後悔していない。
むしろ買い替えてよかったと心から思えているので良い買い物だった。

6画面にしてから7年が経ち、世間ではベゼルがとても薄いモニターが大半になっている。
そんなモニターにリプレースできたこと、1080pから1440pというHiDPIに移行できたことなど、すべてが大満足の結果で嬉しい。
最初の選定の時点から当たりを引けたことも嬉しい点の一つだ。

この高解像度が自分の中のデフォルトになった以上、もう1080pに戻ることはないだろう。
これからの人生を豊かにしてくれる新モニターくん、末永くよろしくお願いします。

おまけ

左下、右下のモニターはDPがメイン機、HDMIが仕事用のMBPという接続になっている。
メイン機をつけたあとにMBPを接続しても自動で入力切り替えをしてくれるわけではない。

P2423DはDDC/CIに対応しているので、メイン機から入力切り替えの信号を送ってあげればOK。
具体的にはControlMyMonitorというソフトウェアで制御してもらう。
GUIにもCUIにも対応しているためVCPコードの確認がしやすいのも良い点。
また、CUIでは複数のモニターの一括設定にも対応しているのでスクリプトも組みやすい。
GUI上でVCPコードや現在の値を確認しそれを元にスクリプトを書く。

@echo off
REM VCP 60: VCP Code for Input Select
REM   - value 15: DisplayPort
REM   - value 17: HDMI
REM
REM SERIAL1: Display serial number. Bottom left.
REM SERIAL2: Display serial number. Bottom right.

.\ControlMyMonitor.exe /SetValue SERIAL1 60 17 /SetValue SERIAL2 60 17

こんな感じでOK!